夜になると自然にまぶたが重くなって、気づけばウトウト……。
「お腹が空く」みたいに、「眠くなる」のも体の自然な反応のひとつです。
でも、なぜ“夜”になると眠くなるのでしょうか?
そのカギを握っているのが、「体内時計」と「メラトニン」というホルモンです。
この記事ではそれら2点の視点から眠くなる理由について解説します。

体の中には“時計”がある?
私たちの体には、体内時計(サーカディアンリズム)と呼ばれるしくみがあります。
これは、約24時間周期で体のリズムをコントロールしている生体のシステムのこと。
たとえば:
- 朝になると体温が上がり、目が覚めやすくなる
- 昼に集中力や活動力が高まる
- 夜になると自然に体温が下がり、眠くなる
……というように、体内時計は「時間帯に応じた体の状態」を自動で切り替えてくれているのです。
この体内時計の中枢は、脳の奥にある視交叉上核(しこうさじょうかく)という部分。
ここが、目から入ってくる光の情報をもとに、時計を調整しています。
メラトニン:眠気をつかさどる“睡眠ホルモン”
体内時計が「今は夜だよ」と判断すると、脳の松果体(しょうかたい)という場所から「メラトニン」というホルモンが分泌されます。
このメラトニンは、体温を下げ、心を落ち着け、眠気を誘う作用を持っています。
- 朝:光を浴びる → メラトニン分泌が止まる → 目が覚める
- 夜:暗くなる → メラトニンが分泌される → 眠くなる
つまり、メラトニンが「今は夜ですよ〜」「そろそろ寝る時間ですよ〜」と体に教えてくれているのです。
スマホの光で眠れなくなるのはなぜ?
最近よく聞くのが「寝る前のスマホやパソコンで寝つきが悪くなる」という話。
これは、スマホの画面などから出るブルーライトが目に入ると、「昼だ」と体内時計が勘違いしてしまうからです。
結果として:
- メラトニンの分泌が抑えられる
- 脳が興奮状態になる
- 寝つきが悪くなる、眠りが浅くなる
という悪循環になります。
寝る1時間前は、できるだけ画面を見ないようにすると◎。
メラトニンは「光」でコントロールできる
面白いことに、メラトニンの分泌は光の強さやタイミングで調整することができます。
- 朝起きたらしっかり日光を浴びる → メラトニンがリセットされ、体内時計が整う 夜
- は照明を少し暗めに → メラトニンが出やすくなる
この「光の使い方」が、質の良い睡眠への近道です。
まとめ
- 夜になると眠くなるのは、「体内時計」と「メラトニン」の働きによる。
- 体内時計は、脳が光の情報をもとに時間を感じ取っている。
- メラトニンは、「眠りモード」へのスイッチを入れるホルモン。
- スマホや強い光はメラトニンの分泌を妨げ、眠りにくくする。
眠気は体のリズムのサイン。
無理せず、自然な眠りに身を任せてあげましょう。


