映画やアニメの宇宙シーンで「ドーン!」と爆発音が鳴ることがありますが、実は現実の宇宙では音は一切聞こえません。
なぜなら――
音は「空気」がないと伝わらないからです。
でもなぜ、空気がないと音は聞こえないのでしょうか?
今回は「音の正体」と「真空で音がしない理由」について、やさしく解説していきます。

音は「空気の波」だった!
まず、「音」とは一体なんでしょう?
実は音の正体は…
空気(気体)が振動して伝わっていく波(=音波)なんです。
たとえばあなたが声を出したとき、声帯が振動します。
するとその振動が、空気の粒を押したり引いたりして、ギュッ・パッ・ギュッ・パッと密度の変化を生みます。
この変化が波のように周囲の空気に伝わり、耳に届くと「音」として感じられるんですね。
空気の代わりになる「媒質」が必要
ポイントはここです:
音は振動が「何かを伝って」届かないと聞こえない
この「何か」を媒質(ばいしつ)といいます。
媒質には次のようなものがあります:
気体(空気など) 液体(水中など) 固体(金属、壁など)
つまり、音は 空気でも水でも金属でも伝わるけど、
媒質がまったく存在しない空間(=真空)では、伝わりようがないのです。
宇宙では音が聞こえない!
宇宙空間は、ほぼ完全な「真空」です。
つまり、空気も水も金属も、音を伝える媒質が存在しない。
そのため宇宙では、爆発が起きても“音”はしません。
映画のように「ズドーン!」という音が聞こえるのは、演出上の話なんですね。
光はなぜ真空でも届くの?
ここで疑問になるのが、
「光は空気がなくても届くのに、音はダメなの?」
その理由は、音と光の伝わり方の違いにあります:
- 音
- 空気などの振動(機械波)
- 媒質(空気・水・固体)が必要
- 光
- 電磁波(電場と磁場の変化)
- 電場と磁場の変化なので真空でもOK
音は「物質の振動」によって伝わるので、媒質が必要です。
一方で光は「電磁波」なので、空気や物質がなくても宇宙を自由に進んでこれるんですね。
真空実験でも確認できる
学校の理科実験などでも、「真空ポンプとベルジャー(ガラス容器)」を使って確認できます。
- ガラスの中でアラームを鳴らす
- 空気を抜いていくと…
- →音がだんだん小さくなって、最終的には聞こえなくなる!
このように、音は空気があるからこそ届く現象なのです。
まとめ
音は「空気などの媒質が振動することで伝わる波(音波)」- 真空には媒質がないので、音は伝わらない
- 光は電磁波なので、真空でも伝わる
- 宇宙では、どんなに大きな音を出しても誰にも聞こえない
音は、見えないけれど確かに「物質を揺らす波」。
その不思議な性質を知れば、宇宙や音響の世界がもっと面白く感じられますよ!


